本日のエピグラフ
「救える可能性はあった……」/(…)/「そういう後悔は消えないだろうな」(P60より)
- 作者: 北國浩二
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 2009/06
- メディア: 単行本
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ミステリアス | 8 |
アクロバット | 9 |
サスペンス | 9 |
アレゴリカル | 8 |
インプレッション | 9 |
トータル | 43 |
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SF的設定が物語の周縁的要素として扱われているのには、評価が分かれるところだろうけれども、本作に伏在するテーマである“罪”の意識という問題性を、多元的に配置したと見るべき。そして、その他者性を媒介にして、“(恋)愛”というもうひとつの主題が浮上してくる。本格ミステリ的プロットは、暴走した“愛”のかたちを剔出する装置として、小説的効果をあげている。