本日のエピグラフ
「それは、解かれたのが、いかにして密室が作られたかの謎であり、なぜ密室が作られたかの謎は依然として残っていたからです。密室に関する謎がある限り、私は現れます。(…)」(「理由ありの密室」p.202)
- 作者: 大山誠一郎
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 2012/10
- メディア: 単行本
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ミステリアス | 10 |
アクロバット | 10 |
サスペンス | 8 |
アレゴリカル | 9 |
インプレッション | 9 |
トータル | 46 |
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夾雑物なし、だけれども、一筋縄ではいかぬ極上不可能犯罪推理集。逆説的論理が密室の鍵を開けるカタルシスは、全五編に共通。「理由ありの密室」なんかは、メタ領域に入りかけている、この凄み。論理展開のパフォーマンスのスマートさが、小説のタイトさに繋がっているのが、実に馴染みやすく。