読み終わって、虚心にああ面白かったと嘆ずることのできる作家って、ディーヴァーくらいしかいないんだよねえ。シリーズのターニング・ポイントを迎えた感がある。『首斬り人の娘』は近世南部ドイツを舞台にした歴史スリラー、ノリは重厚感とは一線を画したノンストップ・ムービー。ブロックのは、するすると読ませちゃうのを、安易に円熟とは呼びたくない、洗練されていることはそういうのを拒否する志向性の表れではないか、と思わせた。
★★★★★…………面白い!
★★★★…………読み応えあり。
★★★…………一応、満足。
- 作者: ジェフリーディーヴァー,Jeffery Deaver,池田真紀子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/10/01
- メディア: 単行本
- クリック: 31回
- この商品を含むブログを見る
- 作者: オリヴァーペチュ,Oliver Potzsch,猪股和夫
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/10/05
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 34回
- この商品を含むブログ (20件) を見る
- 作者: ローレンス・ブロック,田口俊樹
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2012/09/21
- メディア: 文庫
- クリック: 18回
- この商品を含むブログ (13件) を見る