小島正樹『祟り火の一族』(双葉社)レビュー

本日のエピグラフ

 硫黄は昔、brimstoneと呼ばれていた。それを使ったfire and brimstoneという成句があり、「地獄の業火」と訳されている。(…)(pp.153−154)

祟り火の一族

祟り火の一族



ミステリアス10
クロバット10
サスペンス
アレゴリカル
インプレッション
トータル45


 迷うことなき奇想ネタの大盤振る舞い、この釣瓶打ち。作者の仕掛けたミスディレクションが、どうでもよくなちゃったのは、致し方ないところで。どこかケッタイな地平へ読者をどんどん導いてほしいものです。