本日のエピグラフ
「おそらく、広大な水が苦手、海が恐いという弱みを見せてしまったことで、それを払拭するために、また奇蹟の力を見せ付けようとしたのでしょう。(…)」(「第二部 帝国擾乱」P276より)
- 作者: 獅子宮敏彦
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 2009/05/01
- メディア: 単行本
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ミステリアス | 10 |
アクロバット | 10 |
サスペンス | 9 |
アレゴリカル | 8 |
インプレッション | 10 |
トータル | 47 |
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いやー奇想のてんこ盛り、第二部の「マテンドーラの戦い」だけで、もう昇天だ、ワタクシ的には。“歴史”への想像力と、“謎”への幻視力が、止揚されて、「綺譚」としてしか括れない“物語”が産み出される。たしかに探偵小説は「奇蹟」を現実に還元してしまう破壊力を持つのだから、正史=聖史には採用されんわなあ、と今更ながら思い入ってしまう次第。