石持浅海『フライ・バイ・ワイヤ』(東京創元社)レビュー

本日のエピグラフ

 (…)「昔、こんな冗談があったんだって。未来のコックピットには、パイロットと犬が座っている。犬の役割は、パイロットが勝手な操作をしようとしたときに、噛んで止めることなんだって」(p.61)

フライ・バイ・ワイヤ

フライ・バイ・ワイヤ



ミステリアス
クロバット
サスペンス
アレゴリカル
インプレッション
トータル42


 コンスタントに作品を発表し続けるバイタリティには、敬服。本作は、ストレートにカタルシスを追求した感があって、とっつきがいいかもしれない。ホワイダニットのアプローチからのフーダニットのヒネリ技が見事。