2014年3月版



 ウォルターズはやっぱりホンモノ。中編二編の体裁だけれども、人間の分泌する“悪”を抉らせてカタルシスを覚えさせる、この風格は、いささかも縮んでいない。コナリーもやっぱりホンモノ。なんというか、小説の主題性っていうのは人生の問題に決着を付けることと連関しているのだなあ、と。クックもやっぱりホンモノ。アンブラーへのオマージュが、こんなにも詩的に劇的になっちゃう。シニカルじゃない人なんだなあ、と改めて思う。で、なぜかジム・ケリーがまだ読めない。とほ。


★★★★★…………面白い!
★★★★…………読み応えあり。
★★★…………一応、満足。


★★★★★


★★★★


★★★★