ウォルターズのは、評判通りの傑作。女性作家の性差は、パニック小説を書くときに露骨に表れると前々から思っていたけれども、ますます確信が深くなった。『雪の女』は、フィンランド発、社会の諸相を串刺しにするスタンスをオーソドックスに受け継ぎながらも、探偵小説のオーソドキシーに回帰するのがいい。シーラッハの前作を読んで、もしかしたらいい読者じゃないかも、と思ったけれども、『コリーニ』を読んで、ほっとする。法律の解説の箇所でも、きちんと小説の匂いをさせるのは、さすが。
★★★★★…………面白い!
★★★★…………読み応えあり。
★★★…………一応、満足。
- 作者: ミネット・ウォルターズ,成川裕子
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- 作者: レーナ・レヘトライネン,古市真由美
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- 作者: フェルディナント・フォン・シーラッハ,酒寄進一
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