堀内進之介『善意という暴力』(幻冬舎新書)レビュー


善意という暴力 (幻冬舎新書)

善意という暴力 (幻冬舎新書)


 アマゾンのレビューは辛いけど、社会批評としては、テクノロジカルな現在に対して抱かざるを得ないモヤモヤ感を、コンパクトに、文章で剔抉した印象で、問題性の中核の部分を明示したという意味では、十分読むに値すると思う。まあ解決策が提示されているんだかどうだか、という感想を持たざるを得ないのは、著者が悪いのではなく、技術のあらぬ進展が、都度都度の解決策を、また反故にしてしまういたちごっこを招来してしまうのではないかという予感があるからで。