- 作者: 北森鴻
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/04/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ミステリアス | 8 |
アクロバット | 8 |
サスペンス | 7 |
アレゴリカル | 6 |
インプレッション | 10 |
トータル | 39 |
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いやはやうまいのなんのって、小説は相変わらず上手いし、出てくる小料理は相変わらず美味そうだし、<本格>的には相変わらずプロット・ロジックの展開が巧い。絶賛したい場合には「三度のヨメ」を使うのが定番だけれども、こちとら「三頭のウマ」で対抗しようかしらん。――山村美紗とウエストレイクの物語世界の素材を、名料理人・北森鴻がさばいて酒の肴に相応しい感じで盛り付けた、というか(隠し味は、那智シリーズ?)。表題作が集中一番アクロバティック、「悪縁断ち」は謎の設定がウマい、「白味噌伝説の謎」は“ありえない論理”の奇妙なリアリティが「京都」という小宇宙を背景に立ち上がって来る。やはり作者は泡坂チルドレンなのだなあ。