本日のエピグラフ
しかし、眼に見えているものばかりを重要視する連中に、俺は興味はない。(P268より)
- 作者: 道尾秀介
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/02/24
- メディア: 単行本
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ミステリアス | 9 |
アクロバット | 10 |
サスペンス | 9 |
アレゴリカル | 10 |
インプレッション | 10 |
トータル | 48 |
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初読のときは、やっぱり今は伊坂幸太郎チックなソフトボイルドがブームになりつつあるのを上手く利用したなあ、とか、でもハードボイルドパロディということで『葉桜』といろいろと比較されるんかなー、とか、まあしかしネタ振りの手付きはもう堂に入ったもので、もうルーキーなんて呼べないよなあ、なあんて思ってたワケですよ。でさ、改めて伏線拾おうとして再読したらさ、目頭熱くなっちゃってさー…………参ったですよ、オレ。探偵小説的なヨコシマな読み方してさあ、登場人物の“人生”が立ち上がってくるんだもの、“伏線”から。とりわけ「15 トウヘイのクイズ」の章の…………探偵小説的技巧がカタルシスを呼び込むという点で、『葉桜の季節に君を想うということ』以来の快挙と、やっぱり言いたいです、オレ。