本日のエピグラフ
要するに静馬はまんまと騙されたわけだ。だが不快感はなかった。むしろ幼い頃からの修練により、御陵みかげとして後天的に会得しなければならない厳しさと業の深さを感じた。(P347より)
- 作者: 麻耶雄嵩
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/09
- メディア: 単行本
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ミステリアス | 9 |
アクロバット | 10 |
サスペンス | 9 |
アレゴリカル | 9 |
インプレッション | 9 |
トータル | 46 |
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大胆なコスプレ否世界設定に、重畳する論理的穿鑿。そして、収まりのよろしいエピローグ。アイロニカルな探偵小説精神を洗練させて、超然とする作者。とりあえず、名探偵が誕生するまでの“物語”が寓話的に示されている、といえそうで。象徴界を破るまでのビルドゥングスロマン。