本日のエピグラフ
「(…)こんなバカなトリックじゃ、誰も説得できん」/(…)/「ああ、解っているさ。だから、何かマトモな方法を偽装しなきゃな」(pp.194-195)
- 作者: 霞流一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/10/06
- メディア: 新書
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ミステリアス | 8 |
アクロバット | 9 |
サスペンス | 9 |
アレゴリカル | 8 |
インプレッション | 9 |
トータル | 43 |
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さすが『首断ち六地蔵』の作者だけのことはある、ハイブリッド本格。アイロニカルなことを、無骨な手付きで進めるのが、テクスト自体に瘴気を孕んでいるように感ぜられて、雰囲気的にチョーGJです。主人公が発する独特の奇声が、彼への感情移入を妨げ、それによる読者の物語的疎外が、結果的に物語におけるサスペンスを醸成させるのだ。