2014年4月版



 ブランドのお化け話は面白かった。変に典雅な思わせぶりと露悪趣味とに一線を画しているのが、最後の意地、というか。『救い』は、痛快というかユカイな部類に入る。七転八倒系のトラブルシューティグものはツボで、浮世の憂さを晴らせるかどうかは、読み手の家庭環境次第かも。『コンプリ』はモノマニアックな展開をはぐらかしそうではぐらかさない匙加減が、イカモノ好きのココロをくすぐる。
 
★★★★★…………面白い!
★★★★…………読み応えあり。
★★★…………一応、満足。


領主館の花嫁たち

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★★★★


救いようがない (ヴィレッシブックス)

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★★★★


コンプリケーション (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

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★★★★