G・K・チェスタトン『マンアライヴ』(論創社)レビュー

本日のエピグラフ

 「(前略)ちくしょう。自分がいた場所に戻りたいというのは、人間誰しも思っていることじゃないか! それが革命だ! 一周しろ! 革命という革命は、後悔にも似て、回帰することなんだ」(P202より)

マンアライヴ (論創海外ミステリ)

マンアライヴ (論創海外ミステリ)


 
 自身の生活部面における可処分所得と可処分時間、それに己が読書による快楽愉悦の限界効用等々を比較考量勘案思案して、我が読書ライフは国内<本格>を最優先に、現在(翻訳されている)の海外ミステリは基本的に老後の楽しみにとっておくと決めておるわけなんですが、こればっかしは…………で、読後の感想は――アンソニー・ギデンスは、やっぱりイギリスの文化風土から出るべくして出たんだなあ、と。再帰性、ね。