荻原浩『千年樹』(集英社)レビュー

千年樹

千年樹


 
 …………うーん、今回のは、作者の関心と、こちとらの興味がすれ違ってしまった。寓話的作為が、完全に予測の範囲内。安心して読めるのだけれども、本書の小説的持ち重りって、余所から借りてきた感じが否めないです。