本日のエピグラフ
「まさに、天が関与した、究極のスーパー探偵であったのでしょう。しかしそれは、(…)これもまた究極的に皮肉な存在ではあったのですが……」(「ACT1 バグズ・ヘブン」PP62―63より)
- 作者: 柄刀一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/04/08
- メディア: 新書
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ミステリアス | 9 |
アクロバット | 9 |
サスペンス | 8 |
アレゴリカル | 10 |
インプレッション | 9 |
トータル | 45 |
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物語の設定が設定だけに、“謎”の解明よりも、アレゴリカルなアプローチの深度を期待したいけれども、本作は十二分に満足。「バグズ・ヘブン」は、探偵小説を病理学と宗教的シニカルさで挟撃したような作品。「魔界への十七歩」は、舞台装置が「奇蹟」を召喚する。「聖なるアンデッド」は、ゾンビの徘徊よりも、「光」を以て「光」を征す「闇」の悪意に、思わず身悶え。